アトログ

アトピー治療の集大成。備忘録と発信。少しでも多くのアトピーさんの目にとまればと思っています。

そもそもアトピーって何なの?

そもそもアトピーって何なの?

アトピーって言葉良く耳にすると思いますが、アトピーって一体なんなんですかね?

 

ご存知の方も多いと思いますが、大事な部分なのでまとめておきたいと思います。

 

まずどういう病態になればアトピーと診断されるのか ?

 

基本的アトピーは、 

アトピー性皮膚炎の症状は、かゆみのある湿疹がずっとまたは繰り返して(大人では6ヶ月以上、乳幼児では2ヶ月以上)続くことが特徴です。(アトピー性皮膚炎の診断基準)
 そんな症状に、本人または父母兄弟にアレルギー体質やアレルギー疾患があれば、アトピー性皮膚炎と診断される。

といわれています。

 

まあ間この辺はさっと流してもらって大丈夫です!

ここで自分が少し驚いたのが、アトピー素因を持っていても成人であれば6ヶ月以上症状が続かないとアトピーと診断はされないことですかね。

 

あくまで自分のイメージですが、接触性皮膚炎などで受診してもアトピーと診断されてステロイド処方されるケースがあったり。

自分なんかはアトピー発症して1ヶ月くらいたって皮膚科に行った時に、「これはアトピーですね」って言われたので今これ見ると、あれっ、まだ発症して1ヶ月なのにアトピーって診断してよかったの?って思います(実際はアトピーでしたが(^_^;)笑)

 

 

 

で次に、アトピーはどのような病気なのかについてです。 

 

日本皮膚科学会のHPには

 

Q2アトピー性皮膚炎とはどのような病気ですか?

 

 痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。

とあります。自分はこの太字にした部分の認識、とーーーーても大事だと考えています。

 

なぜかというと、よくネットなどでは

「体の悪いものがアトピーとして出ている。」

とか

 

「食べ物を変え腸内環境を整えれば免疫系もよくなり、アレルギー・アトピーも良くなる」

などなど、皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥と肌のバリア機能異常)の部分に対する認識がすっぽり抜け落ちてしまってる情報ばかりで、肝心のバリア機能がどう異常があって回復させるためにどう対処するべきなのかなどあまり触れられていないのが多いからです!

 

 

よく下図のような皮膚の表面がスカスカだったりペラペラめくれてるイラスト見たことあると思います。

 f:id:dtst240710:20160619010235j:image

 

つまりはアトピー患者は肌の表面がこういった状態になっているために、抗原や刺激物が侵入し痒みが起こりアトピーが生じているということです。

 

逆に言えば、バリア機能のある強い肌であれば、抗原や刺激物をはねのけることができ、痒みも起こらずアトピーにはならないということが言えると思います。

 

 なので、このブログでは、肌のバリア機能を回復させるアプローチであったり(特殊な方法もありあまり知られていない)、アトピー患者の肌にはどういう異常があるのかといった根本的なところをわかりやすく皆さんに知っていただければと思っています。

 

今日はこれで終わり